2012/12/26

Nepal-103: 期末テスト

ネパールでは10月頃から約一ヶ月間、『ダサイン』という祭りのシーズンになる。
この祭りの期間中は学校も、ちょうど日本の夏休みのように長期休暇に入る。
その休みの前に一学期の期末テストがあるのも、また日本と同様だ。
それに備えて、ホステルのビルとシュレンドラとスリジャナの3人も、テスト勉強に追われている。
特に今年入ったスリジャナは、新しい学校での初めてのテストなので頑張らなければならない。
そんなわけで、夜は私もホステルに泊まり込み、英語と数学を中心にみっちりと指導する日が続いた。

そうこうするうちに試験が始まった。
一日一教科だけなので、試験の後はホステルでその日のテスト問題の見直しと、翌日の準備を夜遅くまで続ける。

テスト期間は週末をまたいで二週間ほど続く。

やがて試験も終わり、成績発表の日が来た。
ネパールの学校では、通知表は通例、保護者が受け取ることになっているが、ホステルの生徒たちの親は村で忙しく働いているので、いつも彼らは自分で受け取っている。
ただ今回は、私が彼ら3人と一緒に、通知表の受け取りに行った。
ちなみに、終業式のようなセレモニーも特に無いので、通知表を受け取ったらそのまま休みに突入となる。

さて、3人それぞれの成績を見てみると、ビルとシュレンドラは大体前回と同じくらいと健闘していた。
特にシュレンドラは、数学で学年最高得点を取るという快挙を遂げた。
数学を集中的に教えてきた私にとっても、これは嬉しい結果である。
一方、スリジャナはというと、残念ながら思ったほど伸びて来なかった。
学年順位で言うと、ちょうど中間のあたりだ。
この結果は、ある意味、悪い予想が的中した形でもある。

スリジャナは女の子ということもあり、また、性格も内向的なので、ビルやシュレンドラに比べるとあまり主体的に物事に取り組むというタイプではない。
そのため、授業で分からない所があっても、積極的に教師に質問したり、ホステルに帰ってからビルやシュレンドラに聞くといった事もしていないようだ。
それに加え、ビルとシュレンドラと違い、ホステルに同級生が居ないので、お互いに協力して切磋琢磨するということができない。
結果、勉強してても成績が伸びないという『空回り状態』になる。
私はスリジャナがホステルに来た時、分からない事は放置せず、すぐに周りの人間に聞くよう口を酸っぱくして言い聞かせた。
だが、やはり性格的なものはそう簡単に変わらないようだ。

とりあえず、もうしばらく彼女の成長を見ながら、適切な指導を模索していこうと思う。
それでも変わらないようなら、最悪、奨学金の打ち切りを検討する必要も出てくるかもしれない。

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