2013/01/26

Nepal-106: 数学コンテスト ③

ネパールの人々が一年の内で最も楽しみにしているダサイン祭り。
その長期休暇の真っ最中に数学コンテストを開催しても、充分な数の参加者を集めるのはかなり難しそうだ。
とは言え、やると決まったからには最善を尽くさねばならない。
そこで、まずはコンテストの情報をもっと広めるために、ラジオと新聞で広告を出すことにした。

まず向かった先は、ポカラの地方紙『ポカラ・アワーズ』のオフィス。
この『ポカラ・アワーズ』はKH学園の理事長が出資者の一人なので、こちらとしても協力を頼みやすい。
ただ、新聞といっても紙一枚だけの貧相なもので、紙面の半分は広告で埋まっているような感じだ。
ポカラにはこのような小さな新聞社がいくつもあり、一部数円で売られている。
私が編集の人に数学コンテストの話をすると、彼も「面白そうだ」と言い、記事にすると約束してくれた。

さて、次に向かったのは、私の友人がやっているラジオ局『チュヌムヌ』だ。
まだ出来て間も無いラジオ局だが、学生や子供が主体となり、子供向けの様々なプログラムを放送している。
元々、私はAAEEで話が持ち上がる以前から、ここのマネージャーと数学コンテストについての構想を話し合っていた。
今回、AAEE主催でコンテストを開催することになったが、それでも彼は大乗り気で協力を申し出てくれた。
私はコンテストの概要を書いた紙を渡し、これをネパール語で一日に何回か流してくれるように頼んだ。
さらに、私とS先生はスタジオで数学コンテストとAAEEの紹介をレコーディングした。こちらも一日一回、放送してくれるようだ。
普通なら宣伝費を取られるところだが、マネージャーはそんなものを要求するどころか、自分もあちこちに掛けあって参加者集めをしてくれるとまで言ってくれた。
ポカラ中の学校にコネがある『チュヌムヌ』が協力してくれれば、コンテストの体裁が保てる程度の参加者は何とか集められるかもしれない。

私とS先生は手分けして、参加受付が始まるまでの二週間、さらにいくつかの新聞やラジオに記事や広告の依頼をし、また、チラシも作って配って回った。
そして、いよいよ受付開始の日がやってきた。

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